ハワイ旅行中の吐き気が、車・バス・船・飛行機などの乗り物酔いっぽいときは、まず「乗り物酔い薬」と「胃腸トラブルの吐き気」を分けて考えます。
ドラッグストアで見かけやすい代表例は、次の2つです。
| 困っていること | ハワイで見かける代表例 | 有効成分 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 乗り物酔いの吐き気・めまいを抑えたい | Dramamine Original Formula など | Dimenhydrinate 50mg | 昔からある酔い止め系。眠気に注意 |
| 1日1回タイプ、眠気控えめ系を探している | Bonine、Dramamine Less Drowsy など | Meclizine HCl 25mg | 米国OTCで見かけやすい酔い止め成分 |
| 吐き気の原因が食あたり・胃腸炎っぽい | 酔い止めだけで判断しない | – | 水分補給や受診判断も考える |
日本の酔い止めは、アネロンのように複数成分を組み合わせた配合薬がよくあります。一方、米国のDramamineやBonineは、成分名が大きく出ている商品も多く、日本の薬と同じ感覚で置き換えないことが大切です。
Dramamineはジメンヒドリナート系
Dramamine Original Formulaは、ハワイのドラッグストアで見かけることがある乗り物酔い薬です。DailyMedのラベル例では、有効成分は dimenhydrinate(ジメンヒドリナート)50mgです。
用途は、乗り物酔いに伴う吐き気、嘔吐、めまいの予防・対処です。ラベル例では、乗り物酔いを防ぐために、出発の30分〜1時間前に最初の服用をする表示があります。
用法・用量のラベル例では、成人・12歳以上は1〜2錠を4〜6時間ごと、24時間で8錠を超えない表示です。
つまり「短めの間隔で追加することがあるタイプ」です。眠気が出やすいので、レンタカーを運転する人や、アルコールを飲む予定がある人は注意が必要です。
Bonineはメクリジン系
Bonineは、meclizine HCl(メクリジン塩酸塩)25mgを有効成分とする酔い止めです。米国ではBonineやDramamine Less Drowsyのような商品名で、乗り物酔い用として見かけることがあります。
DailyMedのBonineラベル例では、成人・12歳以上は1〜2錠を1日1回、12歳未満は医師に相談する表示です。Dramamine Original Formulaのように数時間ごとに飲む表示とは違います。
「Less Drowsy」と書かれていても、眠気がゼロという意味ではありません。薬の成分表示では、眠気、アルコール、鎮静薬などとの注意が示されています。
日本の酔い止めと何が違う?
日本の市販酔い止めは、複数の成分を組み合わせた商品がよくあります。
たとえばアネロン公式ページでは、アネロン「ニスキャップ」は成人用15才以上の1日1回タイプとして紹介され、マレイン酸フェニラミン、スコポラミン臭化水素酸塩水和物、ピリドキシン塩酸塩、無水カフェイン、アミノ安息香酸エチルなどの成分が説明されています。
米国のDramamineやBonineは、商品によっては「ジメンヒドリナート50mg」「メクリジン25mg」のように単一成分で見やすい表示になっています。どちらが良い悪いではなく、成分の作りが違うことがあると見てください。
なお、米国ではスコポラミンの貼り薬を聞くことがありますが、これは市販棚で買う酔い止めとは別で、処方薬として扱われます。
吐き気が乗り物酔いではない場合
吐き気の原因が、食あたり、胃腸炎、熱中症、脱水、強い痛み、頭を打ったことなどの場合、酔い止めだけで様子を見るのは合いません。
下痢や嘔吐があるなら水分・電解質補給も大切です。お腹の不調が中心なら、下痢・経口補水の記事も参考にしてください。
最後に少しだけ注意
強い腹痛、吐き続ける、脱水が疑われる、血便・黒い便がある、高熱がある、頭を打った後に吐き気がある、意識がぼんやりする場合は、市販薬より先に医療機関や旅行保険会社へ相談してください。
酔い止めは眠気が出ることがあります。運転、アルコール、睡眠薬・鎮静薬、緑内障、前立腺肥大、呼吸器の持病、妊娠中、子どもへの使用は、薬剤師や医師に確認してください。
この記事は一般情報であり、診断、治療、個別の薬の推奨ではありません。
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