ハワイ旅行中に下痢やお腹の不調が出たら、まず考えたいのは「下痢を止める薬」よりも水分補給です。下痢や吐き気があると、水分と電解質を失いやすいからです。
ドラッグストアで探すなら、まずは次の3つを分けて見ます。
| 困っていること | ハワイで見かける代表例 | 有効成分・分類 | 日本でいうと |
|---|---|---|---|
| 下痢の回数を短時間だけ抑えたい | Imodium A-D | Loperamide hydrochloride | トメダインコーワ錠などのロペラミド系 |
| 下痢+胃のムカムカ・食べすぎ感 | Pepto-Bismol | Bismuth subsalicylate | 日本では少し見慣れない胃腸薬タイプ |
| 下痢・嘔吐で水分が心配 | Pedialyte など | 電解質補給・経口補水系 | OS-1のような経口補水液に近い考え方 |
日本で同じ系統の成分を見たことがあっても、アメリカの商品を日本と同じ錠数で飲まないでください。たとえば米国のロペラミド製品では「1錠にロペラミド塩酸塩2mg」の表示例があります。一方、日本のトメダインコーワ錠は、公式情報で成人15歳以上は1回3錠・1日2回、6錠中ロペラミド塩酸塩1.0mgです。同じロペラミド系でも、1錠あたりの量や1回量の見え方が違います。
血便、黒い便、高熱、強い腹痛、嘔吐が続く、脱水が疑われる場合は、市販薬だけで済ませようとせず、薬剤師・Urgent Care・旅行保険会社に相談してください。
一般情報です:この記事は、海外旅行中の判断を助けるための一般情報です。診断、治療、個別の薬の推奨ではありません。症状が重い場合、判断に迷う場合、子ども・高齢者・妊娠中・持病がある人の場合は、現地の医療機関、薬剤師、旅行保険会社などに相談してください。
まずは水分・電解質を確認する
下痢や嘔吐があるときは、薬より先に水分補給が大切です。ハワイのドラッグストアでは、Pedialyte のような経口補水・電解質補給系の商品や、electrolyte solution と書かれた商品を見かけることがあります。
日本でいうと、OS-1のような経口補水液に近い考え方です。OS-1の公式FAQでは、学童から成人・高齢者の1日の摂取目安量は500〜1000mL、嘔吐しているときは少しずつ時間をあけて飲むことが案内されています。
ただし、PedialyteとOS-1は同じ商品ではありません。成分や濃さ、飲み方は商品ごとに違います。スポーツドリンクや甘いジュースは、胃腸が弱っているときに合わないこともあります。
子ども、高齢者、持病がある人、妊娠中の人、尿が少ない・ふらつく・ぐったりするなど脱水が心配な場合は、早めに医療機関や旅行保険会社へ相談してください。
Imodium A-Dはロペラミド系の下痢止め
Imodium A-D は、ハワイのドラッグストアで見かけやすい下痢止めです。有効成分は loperamide hydrochloride(ロペラミド塩酸塩)です。DailyMedの米国ラベル例では、1錠にロペラミド塩酸塩2mgと表示されています。
日本でいうと、トメダインコーワ錠などのロペラミド系に近い分類です。ただし、トメダインコーワ錠はロペラミド塩酸塩に加えて、ベルベリン塩化物水和物、アクリノール水和物、シャクヤク末、ゲンノショウコ末も配合されています。完全に同じ薬ではありません。
用量の見え方も違います。米国のロペラミド製品のラベル例では、成人・12歳以上は最初の軟便後に2錠、その後は1錠ずつ、24時間で4錠までという表示があります。一方、トメダインコーワ錠は成人15歳以上で1回3錠、1日2回、6錠中ロペラミド塩酸塩1.0mgです。
つまり、「日本では3錠だから、アメリカでも3錠」のようには考えない方が安全です。必ずDrug FactsのDirectionsを確認してください。
また、なんでも止めればよい薬ではありません。DailyMedのラベル例でも、血便・黒い便がある場合は使わないこと、発熱や粘液便などがある場合は医師に相談することが示されています。
Pepto-Bismolは日本人には少し見慣れない胃腸薬
Pepto-Bismol は、ピンク色のパッケージで有名な胃腸薬です。有効成分は bismuth subsalicylate(ビスマス次サリチル酸)です。DailyMedのラベル例では、下痢のコントロールや、食べすぎ・飲みすぎによる胃の不快感に使う表示があります。
日本の胃腸薬にそのまま対応する商品は少なく、「下痢止め+胃のムカムカ対策」のように見るとわかりやすいです。
注意したいのは、成分名に salicylate が入ることです。アスピリンアレルギーがある人、血液をサラサラにする薬を飲んでいる人、子どもや10代でインフルエンザ様症状・水ぼうそうからの回復中の人などは、使う前に注意が必要です。
また、便や舌が黒っぽくなることがあります。ただし、服用前から黒い便や血便がある場合は別です。市販薬で様子を見るより、医療機関に相談してください。
腹痛や吐き気が強いときは薬で粘らない
旅行中のお腹の不調は、食べすぎ、冷たいもの、疲れ、水分不足、感染症など原因がいろいろです。
軽いムカムカや食べすぎ感ならPepto-Bismolのような商品が候補になることがありますが、強い腹痛、繰り返す嘔吐、発熱、血便、脱水がある場合は、市販薬で長く様子を見る場面ではありません。
ハワイではUrgent Careや旅行保険会社のサポートも選択肢になります。症状が重いと感じたら、薬局だけで解決しようとしないでください。
買う前にDrug Factsで見るところ
下痢止めや胃腸薬を買う前に、最低限ここだけ見てください。
- Active ingredient:有効成分
- Uses:何に使う薬か
- Warnings:使ってはいけない人、相談が必要な人
- Directions:年齢、飲む量、使える日数
- Do not use:血便、黒い便、発熱、持病、飲み合わせなどの注意
日本から胃薬、下痢止め、痛み止め、抗凝固薬などを持ってきている人は、同じ成分や相性の悪い薬が重ならないように、薬剤師に見せて確認すると安心です。
まとめ
ハワイで下痢やお腹の不調が出たら、まず水分・電解質を意識します。
下痢の回数を短時間だけ抑えたいなら Imodium A-D、下痢と胃のムカムカがあるなら Pepto-Bismol、脱水が心配なら Pedialyte などの電解質補給系商品が代表例です。
ただし、日本と同じ商品名や成分名に見えても、1錠あたりの量や使い方は違うことがあります。特にロペラミド系は、米国製品と日本製品を錠数だけで比べないでください。
血便、黒い便、高熱、強い腹痛、嘔吐が続く、脱水が疑われる場合は、市販薬だけで済ませず、薬剤師、Urgent Care、旅行保険会社に相談してください。

