ハワイで胃もたれ・胸やけになったら?TUMS・Pepcid・Prilosecの見方

ハワイのドラッグストアで胃もたれや胸やけ用の市販薬を確認する日本人旅行者のイメージ ハワイ
ハワイで胸やけや胃酸の不快感があるときは、TUMS、Pepcid AC、Prilosec OTCなどの商品名だけでなく、Drug Factsの有効成分と注意点を確認しましょう。

ハワイ旅行中に「胸が焼ける」「胃酸が上がる感じがする」「食後に胃が重い」と感じたら、まず薬の種類を分けて見ます。

ドラッグストアでよく見かけるのは、ざっくり次の3タイプです。

困っていることハワイで見かける代表例分類日本で近い考え方
食後すぐの胸やけ、すっぱい感じTUMS など制酸剤太田胃散などの制酸剤入り胃腸薬
食事前に予防したい、その日の胸やけを抑えたいPepcid AC などH2ブロッカー(ファモチジン)ガスター10
週2日以上くり返す胸やけPrilosec OTC、store brand omeprazole などPPI(オメプラゾール)日本で処方されるPPIと同じ系統

大事なのは、日本の胃薬と同じ錠数で考えないことです。同じ「胃酸を抑える薬」に見えても、成分量、年齢条件、使える日数が違います。

用量表示はここが違う

ラベルの一例として見ると、違いがわかりやすいです。

分類米国で見かける例米国ラベルの一例日本の例日本側の一例
制酸剤TUMS Ultra1錠に炭酸カルシウム1000mg。成人・12歳以上は症状時に2〜3錠を噛む表示例太田胃散成人15歳以上は1回1.3g、1日3回。1回量中に炭酸水素ナトリウム625mg、沈降炭酸カルシウム133mg、炭酸マグネシウム26mgなど
H2ブロッカーPepcid ACファモチジン10mgまたは20mg。成人・12歳以上は1回1錠、24時間で2錠までの表示例ガスター10ファモチジン10mg。成人15歳以上80歳未満は1回1錠、1日2回まで。2回飲む場合は8時間以上あける
PPIPrilosec OTC系 / omeprazoleオメプラゾール20mg。成人18歳以上は朝食前に1日1回、14日間の表示例日本のPPI医療機関で処方されることが多い系統。自己判断で米国OTCのPPIと重ねない

この表は「飲み方の目安」ではなく、ラベルの見え方が違うことを確認するための比較です。実際に買う商品の薬の成分表示(Drug Facts)を見てください。

TUMSは胃酸を中和する制酸剤

TUMSは、ハワイのドラッグストアで見かけやすいチュアブルタイプの制酸剤です。DailyMedのTUMS Ultraのラベル例では、有効成分は炭酸カルシウム1000mgです。

制酸剤は、出ている胃酸を中和するタイプです。食後の胸やけ、胃酸による胃もたれ、すっぱい感じなどの表示で探すと見つけやすいです。

日本でいうと、太田胃散のように制酸剤を含む胃腸薬が近い考え方です。ただし、太田胃散は炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムに加えて、生薬成分も含む散剤です。TUMSと同じ薬ではありません。

カルシウムを含む制酸剤は、ほかの処方薬の吸収に影響することがあります。日本から薬を持参している人は、薬剤師に見せて確認すると安心です。

Pepcid ACはファモチジンのH2ブロッカー

Pepcid ACは、famotidine(ファモチジン)を有効成分とするH2ブロッカーです。胃酸の分泌に関わる仕組みを抑えるタイプで、制酸剤とは働き方が違います。

日本で近いものを挙げるなら、ガスター10です。ガスター10もファモチジン10mgのH2ブロッカー胃腸薬です。

ただし、米国のPepcid ACは成人・12歳以上の表示例がある一方、ガスター10は成人15歳以上80歳未満、1日2回まで、2回飲む場合は8時間以上あけるという表示です。成分名が同じでも、年齢条件や注意書きは国と商品で変わります。

また、米国ラベルでは「ほかの胃酸を抑える薬と一緒に使わない」「腎臓病がある人、処方薬を飲んでいる人は医師・薬剤師に相談」などの注意があります。

Prilosec OTCはすぐ効かせる薬ではない

Prilosec OTCやstore brand omeprazoleは、PPI(プロトンポンプ阻害薬)に分類される胃酸分泌を抑える薬です。成分名は omeprazole(オメプラゾール)です。

ポイントは、くり返す胸やけ向けで、すぐ効かせる薬ではないことです。米国のオメプラゾールOTCラベル例では、対象は「週2日以上起こる胸やけ」で、成人18歳以上が1日1回、14日間続ける表示になっています。さらに、効果が出るまで1〜4日かかることがあると書かれています。

日本でPPIを飲んだことがある人もいるかもしれませんが、多くは医療機関で処方される薬としての経験だと思います。日本からPPIを持参している人、ほかの胃薬を飲んでいる人は、Prilosec OTCを重ねる前に薬剤師や医師に確認してください。

旅行中に一度だけ食べすぎて胸やけした、という場面でPrilosec OTCを始めるべきかは、薬の成分表示と症状の経過を見て慎重に判断したいところです。

買う前に薬の成分表示で見るところ

胃薬を買う前に、最低限ここだけ確認します。

  • 有効成分:何が入っているか
  • 分類:制酸剤、胃酸を抑える薬、PPIなど
  • 使い道:胸やけ、胃酸による胃もたれ、すっぱい感じ、くり返す胸やけなど
  • 注意:使ってはいけない人、相談が必要な人
  • 用法・用量:年齢、1回量、24時間の上限、使える日数
  • 使ってはいけない場合:ほかの胃酸抑制薬との重複、注意が必要な症状など

商品名よりも、成分名と注意欄を先に見ます。

まとめ

ハワイで胸やけや胃酸がつらいときは、まず「制酸剤」「H2ブロッカー」「PPI」を分けて見ます。

TUMSは胃酸を中和する制酸剤、Pepcid ACはファモチジンのH2ブロッカー、Prilosec OTCはくり返す胸やけ向けのPPIです。

日本の太田胃散、ガスター10、日本で処方されるPPIと近い考え方はありますが、同じ薬として錠数や飲み方を置き換えないでください。

迷う場合は、商品を手に持ったまま薬剤師に薬の成分表示を見せるのがいちばん現実的です。

最後に少しだけ注意

胸の痛み、息苦しさ、冷や汗、肩・腕・首へ広がる痛み、吐血、黒い便、血便、強い腹痛、飲み込みにくさがある場合は、胸やけと決めつけず、市販薬より先に医療機関や旅行保険会社へ相談してください。

この記事は一般情報であり、診断、治療、個別の薬の推奨ではありません。子ども・高齢者・妊娠中・持病がある人、日本の薬を飲んでいる人、症状が重い人は、現地の医療機関、薬剤師、旅行保険会社などに相談してください。

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