ハワイで痛み止めや解熱薬を買うときは、商品名だけで選ばず、まず Drug Facts の「Active ingredient(有効成分)」を見てください。
同じ「痛み止め・熱さまし」でも、Tylenol、Advil、Aleveでは成分が違います。さらに、日本と同じ成分に見えても、1錠あたりの量や1回量が違うことがあります。
一般情報です:この記事は、診断・治療・個別の薬の推奨ではありません。子ども、妊娠中・授乳中、持病がある人、日本の薬を飲んでいる人、症状が重い人は、買う前に薬剤師・医師・旅行保険会社に相談してください。
まず結論
ハワイのドラッグストアで見かけやすい痛み止め・解熱薬は、主に次の成分で見ます。
| 商品名の例 | 有効成分(英語表記) | 日本語で見ると | 注意したいこと |
|---|---|---|---|
| Tylenol / Acetaminophen | Acetaminophen | アセトアミノフェン | 風邪薬などとの成分重複、飲みすぎ、アルコール、肝臓の注意 |
| Advil / Motrin IB / Ibuprofen | Ibuprofen | イブプロフェン | NSAIDs。胃、腎臓、心臓、喘息、妊娠中、他のNSAIDsとの重複に注意 |
| Aleve / Naproxen Sodium | Naproxen sodium | ナプロキセンナトリウム | NSAIDs。効く時間が長めの表示が多いが、胃出血や心血管系の警告に注意 |
| Bayer Aspirin / Aspirin | Aspirin | アスピリン、アセチルサリチル酸 | 出血リスク、血液をサラサラにする薬、子ども、持病がある人は特に注意 |
商品名よりも、成分名を見るのが先です。
日本と同じ感覚で飲まない
用量で特に注意したいのは、同じ成分でも日本と米国で表示が違うことです。
| 成分 | 米国で見かける例 | 米国ラベルの一例 | 日本で見かける例 | 日本ラベルの一例 |
|---|---|---|---|---|
| アセトアミノフェン | Tylenol Extra Strength | 1錠にアセトアミノフェン500mg。成人・12歳以上は2錠ごとの表示例あり | タイレノールA | 1錠にアセトアミノフェン300mg。成人15歳以上は1回1錠の表示 |
| イブプロフェン | Advil | 1錠にイブプロフェン200mg。成人・12歳以上は1錠、効かない場合は2錠の表示例あり | イブA錠EX | 2錠中にイブプロフェン200mg。成人15歳以上は1回2錠の表示 |
| アスピリン | Bayer Aspirin など | 米国では325mgや81mgなど、目的の違う製品が並ぶことがある | バファリンA | 2錠中にアスピリン660mgの表示 |
ここで大事なのは、「日本で2錠だったから米国でも2錠」と考えないことです。
たとえば、米国の Tylenol Extra Strength は1錠あたりのアセトアミノフェン量が日本のタイレノールAより多い表示例があります。逆に、イブプロフェンでは、米国のAdvilは1錠200mg、日本のイブA錠EXは2錠で200mgです。
錠数ではなく、有効成分と用法・用量(Directions)を見てください。
Tylenolはアセトアミノフェン系
Tylenol は、アセトアミノフェン系の代表的な商品名です。痛みや発熱に使われる成分ですが、注意したいのは「重複」です。
米国では、風邪薬、咳止め、PM/Nighttimeと書かれた夜用の風邪薬・睡眠補助薬などにも、アセトアミノフェンが入っていることがあります。Tylenolを飲んだうえで、別の風邪薬を重ねると、同じ成分を取りすぎる可能性があります。
Drug Facts で Liver warning がある場合は必ず確認してください。日常的にお酒を飲む人、肝臓の病気がある人、ほかの薬を使っている人は、薬剤師に相談した方が安全です。
AdvilとMotrinはイブプロフェン系
Advil と Motrin IB は、どちらもイブプロフェン系の商品です。日本で見かけるイブプロフェン配合薬と同じ成分ですが、1錠あたりの量や飲み方は商品ごとに確認が必要です。
ただし、NSAIDsと呼ばれるタイプなので、胃の不調、胃出血、腎臓、心臓、血圧、喘息、アレルギー、妊娠中などに注意が必要です。
Aleve、Aspirin、ほかのNSAIDs入りの薬と重ねるのも避けたいポイントです。日本からロキソニンやイブ系の薬を持参している場合も、同じ「痛み止め」だからと追加する前に薬剤師へ確認してください。
Aleveはナプロキセン系
Aleve はナプロキセンナトリウム系の商品です。米国のドラッグストアではよく見かけますが、日本の旅行者にはあまり名前になじみがないかもしれません。
Aleveの公式Drug Factsでは、1錠にナプロキセンナトリウム220mg、痛み止め・解熱薬として表示されています。服用間隔が長めに書かれていることがありますが、「長く効くから安心」という意味ではありません。
これもNSAIDsなので、胃出血、心臓・脳血管系、妊娠中、他の薬との飲み合わせには注意が必要です。
Aspirinは少し慎重に見る
Bayer Aspirin などの Aspirin 製品も、ハワイのドラッグストアで見かけます。
ただし、アスピリンは出血リスクや飲み合わせの注意が多く、低用量アスピリンは心臓・血管系の目的で使われることもあります。旅行中の軽い痛みや発熱で、なんとなく選ぶ薬としては少し扱いが難しいです。
血液をサラサラにする薬を飲んでいる人、胃潰瘍や出血の既往がある人、喘息がある人、子どもには特に注意してください。
配合薬は成分重複に注意
Excedrin、Advil Dual Action with Acetaminophen、Cold & Flu系の商品などは、複数の成分が入っていることがあります。
「頭痛用」「風邪用」と書いてあっても、アセトアミノフェン、イブプロフェン、アスピリン、カフェイン、眠くなる成分などが組み合わさっている場合があります。
慣れていない人は、まず単一成分の商品か、配合薬かをDrug Factsで確認してください。
薬剤師に相談した方がいい人
次に当てはまる人は、自己判断で買う前に薬剤師や医師に相談してください。
- 子どもに使う
- 妊娠中、妊娠の可能性がある、授乳中
- 高齢者
- 肝臓、腎臓、心臓、胃潰瘍、出血、喘息、血圧の持病がある
- 血液をサラサラにする薬、ステロイド、利尿薬、持病の薬を使っている
- 日本から持参した薬をすでに飲んでいる
- お酒を飲む量が多い
- 発熱や痛みが強い、長引く、悪化している
ハワイで薬剤師のいるドラッグストアを探す場合は、こちらで代表的な店舗をまとめています。
ハワイのドラッグストアはどこが便利?薬・日用品・お土産を買う前に知りたいこと
市販薬だけで済ませない方がいい場合
次のような場合は、市販薬を買うより先に、医療機関や旅行保険会社へ相談してください。
- 高熱が続く、または悪化している
- 強い頭痛、首の硬さ、意識がぼんやりする
- 胸の痛み、息苦しさ、片側の手足の動かしにくさ
- 激しい腹痛、血便、黒い便、吐血
- 脱水、熱中症が疑われる
- 頭を打ったあとに痛みや吐き気がある
- 子ども、高齢者、妊娠中の体調不良
ハワイでは、薬を買うことだけが正解ではありません。薬局で相談する、Urgent Careに行く、旅行保険会社へ連絡するなど、状況に合わせて選ぶことが大切です。
まとめ
ハワイで痛み止め・解熱薬を買うときは、商品名ではなく成分名で見ます。
Tylenolはアセトアミノフェン系、AdvilとMotrinはイブプロフェン系、Aleveはナプロキセン系、Aspirinはアスピリン系です。
日本と同じ成分に見えても、1錠あたりの量や1回量が違うことがあります。買う前にDrug Factsの有効成分、警告、用法・用量を確認し、迷う場合は薬剤師に相談してください。

